『Triple Threat』『3CM』
Triple Threatはトッド・ラッセン氏による特殊シェルです。
これを使ったわたし自身の演技をアップしておりますので、ご覧ください。
しかし正味の話、このギミックは使いづらいです。わたしのようなテンヨー大好き人間はギミックがあれば、簡単に不思議現象ができると思ってるわけでして、なのにこのギミックと来たら高価なくせに自動で凄いことを起こせる系のギミックではありません。コインマジックオタクじゃないと宝の持ち腐れになります。
ぶっちゃけて言いますと、わたしは実践でこれ使ったことがないです。現在ではジョニーウォンのスーパートリプルコインがあるので、テーブルホッピングでやるならそっちの方が全然使い勝手がいいと思います。
しかしそれでも、わたしはTriple Threatが好きです。使わないのに持ち歩いてます。持ってるだけで幸せなのです。プラダやらヴィトンやらの重たいバッグを持って浮かれてしまう女の人と同じ気持ちです。実践で使えるかどうかよりもブランド品を持って鏡の中の自分を見る喜び。そういうロマンが、このギミックにはあるのです。
そして、3CMもほとんど同じギミックです。3CMはジミー・スクールクラフト氏が作製したものですが、これも同じくロック式のダブシェルです。機構そのものはおなじです。
ただ、ギミックの個性が違います。
3CMはほぼ完全に被さって横から見てもかなり綺麗です。そのかわり三枚目が薄くなっているのでテーブルに置くと、めちゃくちゃ違和感があります。
対してTriple Threatは横から見ると3分の2くらいしか被さらないため、一枚にした時の状態を横から見ると気になります。ただ三枚の厚みがほぼ均一になるため、プロダクションしたコインをテーブルに並べた時に違和感がありません。
ですから、もしこの二つのギミックで購入を迷っているなら、合わさった時の厚みを重視するか、三枚外した時のそれぞれの厚みを重視するかで決めるといいと思います。
これは多分、車の好みみたいなもんです。ポルシェ(triple threat)がいいかワーゲン(3CM)がいいか。そして、車はあれば便利だけど今は交通機関も整備されてるから都内なら電車(スーパートリプルコイン)でいいんじゃないのって感じです。
便利さよりもロマンに生きるって人は『Triple Threat』とか『3CM』を使ってみればいいと思います。
そしてギミックをスリービングしてミスって落としてオシャカにした時の絶望した顔を見せて欲しいです。おほほ。